1960年にヴァレンチノ・ガラヴァーニとジャンカルロ・ジャンメッティにより設立したラグジュアリーファッションブランド「VALENTINO GARAVANI(ヴァレンチノ ガラヴァーニ)」。その名を一気に世界的にしたのが、1962年にフォレンツェのピッティ宮殿で発表した「白い服だけによるコレクション」。その後も斬新でエレガントなコレクションを次々には発表し、67年にはファッション界のオスカーとも称される「ニーマンマーカス賞」を受賞。押しも押されぬトップレベルのブランドとして地位を獲得しました。さらに80年代に入るとブランドの人気はますます高まり、イタリア政府から「グランデ・ウフィッチャーレ」勲章(1985年)、騎士大十字勲章(1986年)などを授与されています。2001年の春夏からディフュージョンライン「ヴァレンティノローマ」を発表。ヴァレンティノのデザインの原点となっているローマをネーミングし、優雅で洗練された世界観に加えて若さあふれるコレクションを展開しました。2003年秋冬にはカジュアルライン「レッドヴァレンティノ」の販売を開始するなど業績はますます上がり、ヒューゴボスなどを傘下に抱える巨大ファッショングループに成長しました。そして2024年には、かつてGUCCIで活躍したアレッサンドロ・ミケーレがクリエイティブ・ディレクターに就任。彼の提唱するジェンダーレスなデザイン、そしてアートやポップカルチャーを融合させた遊び心あふれる創造性を存分に発揮してくれるに違いありません。