創業は1889年。ジャンヌ・ランバン（1867-1946）がパリのフォーブル・サントノーレに帽子店を開業したのが始まり。東洋や民族衣装のテイストをもっとも早く取り入れたデザイナーの１人で、その視野は絵画や古美術に及んだ。ランバンといえばエレガンスという言葉で連想されるが、かようにその正体は「文化のアマルガム」である。華やかな刺繍、スパンコールやビーズの使用、ランバン・ブルーをはじめとする優雅な色彩センス。メンズラインは2002年アルベール・エルバスがデザイナーに就任してからというもの注目度を高めている。美しいドレープにディテールテクニックでエレガンスを再興したエルバスのクリエーションは、コレクションのハイライト的なポジションを示した。現デザインナーのルカ・オッセンドライバーもまた、新しいシルエットの提案等で評価を高めている。